27 超弦理論(スーパー・ストリング理論)【宇宙とは】宇宙との対話

27 超弦理論(スーパー・ストリング理論)【宇宙とは】宇宙との対話
・・・1985年 シュワルツ、グリーン
天文学、天体物理学、高エネルギー物理学の発展により、人類は10のマイナス19乗メートルから10の26乗メートルまでの45桁にまたがる世界を観測できるようになった。
・ また、ミクロの世界で働く力やそこで起こる現象は量子論で、巨視的な重力現象は一般相対性理論で説明できるようになっている。
・ そして、1980年頃から世界中の科学者が量子論一般相対性理論を統一して、ミクロから巨視的な世界までを説明できる超弦理論の開発に取り組んでいる。
超弦理論の目標は、観測可能な予言を導くことだ。
・ しかしながら、この理論の想定する「ひも」の大きさが実証不可能に思えるほど小さい(プランク長程度とすると10のマイナス-35乗m)ことなどから、超弦理論は物理学の定説としての地位を得るには至っていない。
・ われわれの身体に対する原子核の比より、原子核に対する「ひも」の比の方が小さい・・・小さすぎて、どんなことをやっても検証しようがない。「世にも美しい数学入門」藤原正彦小川洋子(p.121)

参照:
1.「宇宙の数学とは何か」大栗博司(東京大学数物連携宇宙研究機構、カリフォルニア工科大学
http://www.theory.caltech.edu/~ooguri/mathuniverse.pdf
2.「アインシュタインの夢と超弦理論」 基礎物理学研究所 江口徹教授
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/kansai1286328830436_02/news/20120113-OYT8T00978.htm
3.Wikipedia 一般相対性理論
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9B%B8%E5%AF%BE%E6%80%A7%E7%90%86%E8%AB%96