防災の会V3−15 復興への道

東日本大震災の発生から半年、復興の動きは遅いものの、経済は、財務省内閣府が9月12日発表した7―9月期法人企業景気予測調査によると、企業の景況感を示す景況判断指数(BSI)は、大企業全産業でプラス6.6となり、先行き10─12、1─3月まで改善が持続する見通しが示されている。
・8月は欧米の財政問題や経済の悪化、円高が進んでいた時期と重なる。それにもかかわらず、企業マインド先行きにかけて右肩上がりに改善していく。
・スマートホンの設備増強や新興国向けの工作機械などの投資、自動車の回復や、資源エネルギー価格上昇で卸売業の増収が寄与している。
(参 考)
・BSI:法人企業景気予測調査の景況判断
前期に比べて景況感が「上昇」との回答構成比から「下降」との回答構成比を引き算したもの。日銀短観のDIが「良い」「悪い」といった水準を聞いているのに対し、この調査は景況感の変化の方向を聞く。調査対象は資本金1000万円以上の法人企業。
出典:ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23133820110912

・欧米、そして新興国では不安定な状況が強まっていることを考えると、現在の歴史的な円高の背景の一端が見えてくる。

・今後、復興財源が課題となるが、このような経済状況を考えると、増税も選択肢の一つと考えられる。

・もちろん、復興需要等による景気のさらなる改善により税の増収が期待される場合は、増税幅を抑制することができる。
・復興に向けた資材を積極的に購入することで、円高も緩和できる。

・とにかく早く前へ進むことが大事だ。早期の復興こそ、最善の防災策なのだから。