質素な社会V6−8 屋久島から FROM YAKUSHINA

屋久島から From YAKUSHINA

・ 「ひかりのあめふるしま屋久島」の中で、著者の田口ランディは、屋久島の森の中で不精ひげを生やした青白い顔色の痩せた青年画家に出会う。(p.171から)
・ その青年は森の闇の中には「死」がいると言う。
・ そして、「死を感じながら生きるんです。そうすれば、人生の陰影が深まる。生の光を死が濃くふちどるから」と語る。(p.179)
 ・ 田口ランディさんや青年画家の言わんとしていることと少し違うけど、人生には、森のように、いたるところに生の光と死の闇がある。
・ 人生の陰影を深めるためには、光と闇の両方をしっかりと見ることだ。しっかり見れば見るほど陰影は深まる。
・ その視点で、雲や木、周りの景色を見ると普段の景色さえ生き生きとしてくる。
・ 光の中には楽しみがあり、闇の中には悲しみがある。
・ 「質素な社会」は「成長社会」よりやや明るさの乏しい社会だから、その社会で楽しく生きるためには、まずは、いたるところにある楽しみをしっかり見る必要がある。
・ そして、見るだけでなく、自分にとって大事と思われる楽しみをどんどん実現していくと、前回の横尾さんのように「神の世界」に近づくことができるかもしれない。そうだとしたら、こんな楽しい生き方はないのだ。
・In the book of "The Island light rain falls, Yakushima", author Randy Taguchi met a pale thin young beard painters in the forest. (p.171)
・The young man says that in the darkness of the forest death is lurking.
・And he says“Live while feel death. That way, shade of life becomes deeper. Because raw light is outlined by darker death”. (p.179)