226 ジョギング(その14)【楽ガンぶろぐ】

・ あたしゃ鼻が低い。
・ だから、気温の低い乾燥した中でのジョギングでは、鼻の中が痛くなり、鼻水が止まらなくなる。
・ そこで、マスクをしてのジョギングに切り替えた。
・ 用心しながら走ってみると、意外と呼吸は苦しくない。
・ 路上に残った雪に注意をはらいながら、5キロほど順調進み、「これなら7キロいけるかも」と思ったところで、トラブル発生。

・ マスクが顔に張り付いて息がしづらくなった。
・ 顔面の汗をマスクが吸って、生ゴムみたいになっちまったのだ。
・ 走りながら、口を大きく開けたり、顔をゆがめて、なんとかマスクと顔の隙間から空気を取り入れようとしたけど、苦しい!
・ 窒息しそうだ!
・ あわてて、マスクをはずそうとしたとたん、体が横になっていた。
・ 心地良い衝撃と、腹の底からの悲鳴。
・ 間近に見えるアスファルトと小さな雪のかけら。
・ あたしゃ、たしか「ウギャ!」と叫んだような気がする。
・ そのまま横になってしまいたい気持ちもあったが、ここで奇跡のリハビリ・パワーが働いた。
・ 腕立てで鍛えた筋肉が、あたしの体を立たせちまったのだ。
・ 誰にも見られていないが、こうなりゃ仕方ない。
・ あたしゃ、ひとり何事もなかった風を装いながら走り出した。

・ 6キロを33分。
・ 教訓:マスクは低い鼻の助けになるけど、死にそうになったら、必ず立ち止まってはずすこと。

・ でも、どこも痛くないょ。
・ ウォッホン!