91 宇宙の将来【過去と未来】宇宙との対話

91 宇宙の将来【過去と未来】宇宙との対話

・宇宙の将来については、大きく3つのシナリオが考えられる。

○シナリオ1:宇宙は速度をだんだんはやめながら永久に膨張しつづける。そのため、太陽系のある天の川銀河は極めて近くにある重力的に結びついた銀河とともに孤立してしまう。その銀河では、新しい星を作る材料であるガスが使い尽くされてしまうためにもはや新しい星は誕生せず、残っている星々もやがて寿命を迎え、ブラックホール中性子星白色矮星などの星の残骸のみが残った状態になる。(ダークエネルギーが一定の場合)

○シナリオ2:膨張は次第に減速し、やがて膨張が止まる。さらに宇宙はそこから収縮をはじめ、非常に小さくなり崩壊する。=「ビッグクランチ」(ダークエネルギーが弱くなる場合)

○シナリオ3:宇宙はさらに加速度的に膨張する。あまりに膨張のスピードが速いために、銀河などの構造が崩壊し、さらに膨張が速くなると星も原子に分解され、最終的には物質の最小構成要素である素粒子にまで分解されてしまう。=「ビッグリップ」(ダークエネルギーが強くなる場合)

【出典】理科年表オフィシャルサイト(宇宙はこれからどうなるのですか?)のですか?
http://www.rikanenpyo.jp/FAQ/tenmon/faq_ten_006.html

※ 以上は、仮説であり検証されたものではない。また、要する時間も100億年単位なので、御安心を!
※なお、宇宙は永遠に膨張を続け、冷え切ってしまうことから、数兆年先には、人類はこの宇宙から脱出する必要があるとの説もある。
【参 照】ミチオ・カク/ニューヨーク白熱教室「『万物の理論』の驚くべき予言」20150403
https://www.youtube.com/watch?v=EWXNFhCuwXI

○宇宙の将来をめぐる仮説は「何でもアリ」の状況。
☆宇宙は、あらゆる形を取りうる可能性もある。
☆そこで、ひとつの仮説を考えた。
・物質は光速を超えられず、宇宙の膨張速度は限りなく光速に近づく。
→宇宙の外側がブラックホール化する。(現在の宇宙)
→宇宙の外側からは光が届かなくなる。
→宇宙の初期には、他の宇宙が見えたかもしれない。